コロナ渦での教育現場の現状と学習塾経営・開業についての一考察

 新型ウイルスの蔓延に伴って、大阪方面・首都圏他緊急事態宣言を発令となりました。
公立の中学校は、新年度から教科書改訂により授業時間数が変わらないままに、履修内容がかなり増えました。
このような現状を踏まえ、中学生の学力と生活について触れさせて頂き加えて、個人経営塾の現状とこれから学習塾を開業する場合の留意点の一考察をさせて頂きます。
中学生の多くは、部活動をしていますが運動系の部活の場合、マスク着用の練習や集団での運動は控えている事また、部活動の時間も制限されています。これは、子供たちにとってはストレスになり精神的に疲弊しているようです。
また、昨年からの学校の授業の詰込み指導(休校措置があったための弊害)から履修内容を消化しきれていない子供達、その上教科書改訂により新学年の履修内容が増えて事で益々、学校の授業についていけない子供が増える傾向にあります。
実際に、塾で指導しているとこの状況が良く解ります。学力の2極分化が目に見えるように。
個人経営(開業)塾の多くは、進学塾とは異なり「進学実績」をウリにするのではなく学校の授業理解を促す指導内容ですからコロナ渦でもニーズはありますし、増加していくでしょう。
但し、開業して塾生を集める・安定的に経営する為には運営内容をよく考えることが必要です。単なる個別指導であったり、時間講師のありきたりな指導の場合では塾生が集まらない現状です。翻って、創意工夫している塾はこの時勢でも塾生が増えています。
昨年11月から、本年3月までに開業された塾長各位から相談を受けますがやはり「塾生が集まらないので困っている。」とのことです。
そもそも、この時期に開業することは、どうなのかな?と思うのですがあるフランチャイズ加盟で開業された塾長の方から「本部が言うには、塾がバタバタ潰れているのでチャンスです。それに学校の授業がわからない子供が増えていますから必ず集まります。」とのことでした。全く間違った内容ではないのですがなぜに集まらないのでしょうか?
理由①有名著名な塾名でも、母親目線では「仕事を辞めて、未経験の塾長なんだわ、先生は
学生の先生でしょう。」となり、新しい塾には通わせるのが心配な印象。
理由②個別指導のニーズがありますが、どこも同じ内容なので魅力的に映らない。
理由③コロナ渦で、「籠る心理状態」の為(保護者・子供とも)積極的に通塾を検討しない。
また、オンライン指導やICT教材を活用した在宅を促す塾はどうなのでしょうか?
基礎学力があり、学習意欲が高い子供は、大丈夫(学習効果がある)なのですが、学校の授業理解が怪しい子供にとっては無理があります。
結果、集めきれない状況です。
なぜなら、学校に授業が良く解らない子供は、「学習意欲の向上」と「わかったことの習熟」が必要だからです。すると、このような運営内容の学習塾のターゲットは進学塾に通塾していて効果がある子供となりますから、個人経営(開業)塾には来ないことになります。
個人経営塾の成功戦略は、大手・地方有力の進学塾とは同じ土俵に乗らないことです。
以上、簡易で恐縮ですが学習塾経営・開業にご興味がある方の参考になれば幸いに存じます。

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