コロナ渦と学習塾経営の最新状況と開業についての一考察

2月に入り、本日現在までの個人経営学習塾の①運営状況②保護者の意識③開校に適する時期について述べます。
① 運営状況
昨年の11~12月では、販促活動に対して問い合わせが出始めて体験塾業から入塾に至るようになっていましたがオミクロンの拡大に伴い、ポスティング及びホームページからの問い合わせが極端に少なくなっています。
但し、ポスティングについては配布後の1か月、2か月後に問い合わせ(保護者が取り置きをしていて、期を観ての問い合わせ)になる為に、継続して塾長自身でのポスティングは有効です。(チラシの内容は、時々に応じて変更することが必要)
児童のコロナ感染に伴い、学級閉鎖や学校閉鎖が多くなり、また塾生のコロナ感染も珍しくない状況で個人塾の場合は、大手又フランチャイズ加盟塾に反して開校を続けています。
勿論、クラスターにならない様に、世間体や印象が悪くならないように思慮しての開校です。
開校する理由は、「塾生の学力低下を防ぐ」「定期テスト対策」「保護者からの開校継続の希望;以下②参照」です。
近隣学習塾の休校に伴い、開校している個人塾への転塾が増えている傾向も付記します。
特に、中学生は昨年度の教科書改訂に伴い基礎学力に不安がある児童は、「学校の授業がわからない」「提出する宿題や課題が一人でできない」状況が増えていることから臨機応変に対応できる学習塾のニーズは増えています。
② 保護者の意識
上記①でも触れましたが、基礎学力に不安がある我が子の心配は、保護者として益々大
きくなっています。(小職として、現在進行形で授業及び保護者との対応をしている実感も含めて)
「先生、学校が休校になって自宅で勉強と言ってもできないので…」
「オンライン授業を聞いてもわかった様子がないような…」
「宿題ができないみたい…」
「英語が苦手と言っていますが、自分でも何ができないのか解からないようです。」
「進学塾に通っていましたが、学校の授業は自分で理解しろの様なので困っていました。」
「フランチャイズの個別指導に通っていますが休校や先生が変わるので…」
「何をどうしたらいいのか困っているようです。」
保護者各位の声です。
リアルな現場の状況は、現役の「塾人」にしか解らないことですし、子供たちの状況と保護者各位と寄り添えることができるか否かが良き塾の判断基準の一つだと思います。
③ これからの塾運営と開校に適する時期について
塾長として、先生として塾業に長く関わり、また多くの学習塾の開校と塾長各位と接してきた経験から、良き塾とは「熱意を持って、塾生と保護者に寄り添えること」に尽きます。そして、良き塾を成功させるには、画一的な運営ではなく、「その時々の状況に合わせたフレキシブルな指導と運営戦略」が必要でしょう。
コロナ以前の市場環境と今の状況は様々に異なり、旧態依然の運営方法では安定経営ができないことが「熱意がある善き人」でも成功できない理由です。
新たな商品の開発(講座やイベント)や近隣他塾からの転塾を誘う方法が必要です。
その為には、塾長自身の理念の具現化と潜在ニーズと顕在ニーズに応える思考が大切だと思います。
コロナ渦の現在、現行塾の動向や保護者の意識と子供たちの状況を鑑みるに、近々の開校最適時期は、本年6月から7月の開校が塾生確保に適する時期だと考察します。