学習塾開業・経営;「保護者の不安と思考傾向について」

 夏期講習会前に保護者面談をしたことを元に先ず、保護者(主に母親)が抱える不安の一番は「学校の授業がわからない様子だ。」です。二番目は「受験勉強と平常授業の理解の両立(中学3年生)をどうしたらいいのか?」、三番目は「毎日の勉強ができない、勉強方法が解らない様子だ。」です。
一番目については、個人塾(フランチャイズ加盟も含め)に通塾してくる子供たちの殆どが抱えている問題です。
小学生の場合から傾向分析をしますと、中学受験生以外の普通の小学生は、習い事;水泳・そろばん・ピアノ他・英会話等に通わせることが多いです。かくして、学習塾に通わせるのはその次になり「算数のテストが悪い」場合がほとんどです。学年としては5年生からが多いのですが、解らないことがたくさんになるもっと早くから来てほしいというのが塾側の本音です。
公文式に通わせる保護者も多いのですが、これは学習塾というよりも習い事感覚。(公文式の月謝は、個人塾の月謝とほぼ同額なのですが)
保護者としては、勉強(学校の授業理解)に積極的に塾に通わせる割合が少ない傾向です。
最近は、プログラミング講座や理科実験講座に、低学年から受講させる保護者が増えている傾向があります。なので、個人塾でも正規塾生の青田買いの為に、これらの講座を開講している塾が少なくありません。(正規塾生になる確率は少ない)
中学生の傾向分析としては、一本的な傾向として①地域の有名進学塾に通わせる②成績不振が続くと個人塾;フランチャイズ加盟塾を含むに通わせる③フランチャイズ加盟塾に通わせていても成績が上がらない場合、近くの個人塾を探す、といった具合です。
進学塾に通う凡そ3割の子供は「お客さん」と言われる通塾しても塾の授業についていけない子供達です。現実的には、学校に授業がわかるおよそ3割の子供は進学塾に行く価値がありますがその他の7割の子供たちは塾(進学塾)に行っても解らないとなります。
保護者として、我が子がどういう状況なのかまた、進学塾にしてもフランチャイズ加盟塾にしても個人塾にしても何が良くて何が悪いのか理解していないので塾をコロコロ変える保護者が多い傾向です。
個人塾の経営を安定させる、開業時に塾生を集める為には「他塾からの転塾を誘う」ことが戦略の一つなのは、このあたりのことが理由となります。
また、フランチャイズ加盟塾は保護者目線では、「脱サラの塾長で、先生は学生で大丈夫なのかしら?」の声があることは、心に止めおきたい事の一つです。(なので、知名度があるからといって集まらない。直営教室は、良い場所にありマンパワーがあることや宣伝広告費がふんだんに使えるので集まる。)
今はやりの教えない塾;ICT教材活用でパソコンやタブレットの授業は、苦戦しています。理由は、保護者側として「先生が教えない授業で成績が上がるのかしら?成績が上がるなら自宅でやらせる。」また、そもそも学校に授業がわからない子は、学習意欲が高いわけではなく人が関わる対面指導をしないと学習意欲の維持向上ができないのが現実です。(大人目線で良い教材でも有効に機能しない。)
「先生の所に来て、子供が明るくなった。」「私もいろいろ教えてもらって安心しました。」
こんな声がたくさんある塾は、良い塾ですし集まります。勿論、成績を上げる方法を知っていての指導もあってのことです。
そうなる為には、どうしたらいいのか?子供が千差万別な様に塾長としての経営方法も千差万別です。
レスQ学習館は、塾長となられる方の個性やポテンシャルに合わせて運営内容を構築します。
先ずは、学習塾の現状を知ることと自分として「良い塾を創るにはどうしたらいいのか?」をお聞きになってください。
今、保護者の不安や困っている方々が増え続けいます。