学習塾経営・開業;個別指導塾の現状
今や、石を投げれば当たるといっても良いほど「個別指導塾」がたくさんあります。
近年では、ICT教材を主幹教材とした学習塾もありますが、やはり個別指導をウリにしています。
なぜ、個別指導が多いのでしょうか?
ニーズとしての要因は
①進学塾に通っているが、一斉指導の授業についていけない
②通塾日時を選べる
③通塾回数や受講科目が選べる
これらが保護者・子供のニーズに合っているからでしょう。
教える側としての最大のメリットは「個々人の子供の今の学力や性格に応じて対応できる」ことです。
特に、学校の授業が解らないレベルの子の場合は、個別指導は有効な指導方法なのですが、個別指導の最大の弱点があることを理解してる方(主に学習塾業未経験者の方)はとても少ないと思います。
経験豊富な塾長であれば、「個別指導だけでは成績が上がらない(テストの点数が上がらない)」ことを経験上、知っています。
その理由の一つは、「一人で解ける様にならないことと、解った内容の習熟をしない」からです。
解ったつもり症候群;教えてもらっているときは解ける・解る状態です。
あるデータでは、フランチャイズ加盟の個別指導塾に通塾する期間の平均は6か月と言われています。
とても短いですね。
なので、いつもいつも塾生を募集し続けないと経営が成り立ちません。これでは、一般的なフランチャイズ加盟塾の損益分岐点である「塾生40名以上」になるのはとても大変です。
なぜ、塾を辞めるのでしょうか?
テストの点数が上がらないからです。
学力向上には、個人差がありますが時間がかかる場合があるので、6か月程度で塾を辞める家庭側にも問題があるとも言えますが。
個別指導塾がたくさんあるので、ここがダメならあっちは?的な理由もあるでしょう。
論点を整理すると…
個別指導塾がたくさんあるので他塾との差別化ができない。→開業当初に塾生が集まらない。(知名度は殆ど効かない現実)
個別指導だけでは、成績が上がらないのでやめやすい。→塾の存在意義の根底は成績を上げられるか否かです。
これらを解決する運営内容に加えて「子供がやる気になる指導」や「教室環境と保護者との信頼関係を創る事」が大切です。
実際、塾生を集めている塾は「近隣他塾からの転塾生が多い」ことが証拠になるでしょう。
このような成功している塾は、創意工夫をしています。
文科省の指導要領の変更や子供たちの取り巻く環境も時代とともに変化していますし、保護者のニーズに応えれれる運営内容を創ること、つまりは、旧態依然の運営内容のままに学習塾経営をするのでは、今や塾生が集められない状況です。
いろいろな疑問やもっと詳しい内容について知りたい方は、お気軽にご連絡して頂ければ幸いです。
経験豊富な現役塾長、指導塾生2500名以上のスタッフが真摯に対応いたします。