学習塾経営・開業;開校に適する時期があるのか?

コロナ以前、個人学習塾(フランチャイズ加盟塾も個人開業塾です)の場合、多くの学習塾業未経験者の方々が思うような「新年度の3月や4月が募集時期」といったことではなく、新規開校にしても既存塾にしても月に関係なく入塾していました。
例えば、中学1年生の場合、中学生になるからといって3月・4月の新学期にこぞって入塾するかといえばそうでもなく、①中学校生活に慣れるまでは…②テストの点数の様子を観て…③成績が3以下が多いならば…の理由で夏期講習会からとか、テストの結果を観て10月や11月に塾を探す動向です。
キッカケとしては、①テストの点数が上がらない②成績が2が付いた③我が子が塾に行きたい(学校の授業が解らない)というような理由で、塾を探す為にどの月でも入塾になるということです。
また、中学2年生や3年生の場合、通っている塾で成績が上がらないことや希望に合った指導をしてくれないという理由で、月に関係なく塾を探すようになります。
実際に塾業に関わっていると、4月の問い合わせよりも6月の方が多いとか、夏期講習会の最中に問い合わせを頂いたり、年末の30日に電話を頂いたりといった具合でです。
さて、コロナ渦の昨今ではどうなのでしょうか?
開業に適さなかった月(=塾生が集まらなかった)は、1月~5月(コロナ渦の影響が理由)と8月(夏期講習会の最中)の様子でした。
すると、昨年は9月以降に開業した塾が良かったということになります。
但し、個別指導のフランチャイズ加盟塾は苦戦をしているようです。
レスQ学習館の各塾長のお話しからも「昨年の10月ごろからやっと問い合わせが増えてきた」ことから塾生募集がし易くなってきたことが伺えます。
これから開業する場合、コロナの影響の低減や昨年度の中学校の教科書改訂の影響等を考えると本年の最適開校時期は、1月~3月です。
1月開校は現実的に無理ですが3月までであれば間に合うかもしれません。
その後は、5月のG.W明けから6月末(7月初旬まで)、次は、10月といったところでしょう。
因みに、開校の事前準備(開校場所や優良テナントの探索、運営内容の構築等)には最速で2か月、できれば3~5か月は必要でしょう。
また、学習塾の成功確率を上げる要件として、開校時期と開校場所が50%は関係があることを経験豊富な塾長は知っています。
運営内容の差別化はとても重要ですが開校場所と開校時期は、開校時に塾生を確保する上でとても大切なことです。
例えば、目立ちはするが入りづらい教室であったり、学校に近くといっても学齢期人口密度が低い物件などは失敗例です。
これは、フランチャイズ加盟塾に意外に多い失敗例で経験豊富な塾長目線では「これは集めづらいな」の印象の物件だったりします。
机上の空論ではなく、経験豊富な塾長目線での開校場所の選定も行うことがレスQ学習館の強みの一つです。